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Q.119 叱り方のポイント
2023-10-31
Q.悪いことをやった子どもの叱り方のピントはありますか?
A.田浦幼稚園の『悪いこと』の定義は『自分がされたら嫌なこと』です。叱り方は、人間心では難しいので、仏教的価値観でお応えしますと、お子さまの生まれ持った輝きを尊重しつつも、言動を叱るのが大きなポイントだと思います。
【悪いこととは】
田浦幼稚園の『悪いこと』の定義は『自分がされたら嫌なこと』です。世界の色々な民族や様々な宗教で言われている、ゴールデンルールに基づいた考え方です。
【1:人格を尊重し、愛を伝えること】
人は誰もが、生まれ持った輝きがあります。その輝きを大切に思っていることは、叱るときであっても、必ず伝えることで、保護者さまの愛が伝わると思います。親の愛の力は大きいです。『やめておこうかな』と悪を押しとどめる力になることもあります。
【2:理性的に話し、知的正直さを育むこと】
大人のストレスのはけ口にしないことは大事です。感情のままに言うと、大人の気分を伺うようなお子さまになったり、自己肯定感がなかなか育まれない可能性があるからです。
大人が理性的に話すことで、何が悪かったのか、原因を見つけやすくなり、知的正直さが育まれます。
【3:言動を叱り、やり直しを容易にすること】
『あなたはいつもそうだから』とか『あなたって駄目ね』ではなく、『嘘をついた』等言ったことや、『お友だちをパンチした』等やったことの言動を叱る必要があると思います。人間性は素晴らしいと認めた上で、間違った言動を伝えると、やり直しがしやすくなります。
【4:間違えや失敗からの、立ち直り方を教えること】
人間は、失敗からしか学べないこともあります。完全正解や間違えないことをあまり求めすぎると、嘘やごまかしをする可能性があります。わたし達は神様仏様ではないので、間違いや失敗は誰でもあります。間違いや失敗の後の、立ち直り方を教えることが、肝要だと思います。
【5:イメージトレーニングによる予習をご一緒に】
もし、相手に悪いことをしたのなら、『ごめんなさい』をいつどこでするか、自分なりに考える必要があると思います。心からの謝り方の練習をしても良いと思います。そして、今後同じ場面に遭遇したら、次はどうするのか、お子さまの意見を聞きながら、一緒に考えると良いと思います。