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Q.122 親切な子なのに
2023-11-29
Q. 親切な子なのに、お友だちが距離をとるのは、なぜでしょうか?
A.人との距離の取り方は、自分がどうしたいかより、相手がどうしたいかを察することが必要です。『思いやり=○』から『人の気持を察する思いやり』の段階に来たのではないでしょうか?
【思いやりや優しさは大切です】
人に親切にしたいという気持は大切ですので、ぜひ育んで差し上げましょう。
【自分と他人の気持ちの違い】
以前、ハンカチを落としたお友だちに、拾って渡したところ、苦情を言われたお子さまがいます。拾って渡してあげる行為は親切な行為です。ところが、相手は、『ハンカチを落としたよと教えてくれれば、自分で拾った。自分で拾いたかった。』と言うのです。相手によって、親切の度合いが違います。
【そっとしておいて欲しいときもある】
お世話好きのお子さまですと、小さいお友だちに靴を履かせてあげようとして、泣かれてしまうことがあります。小さいお友だちは、『自分で履きたい』が言えなくて、泣いてしまったのです。せっかくの親切が、相手にとっては、大きなお世話に感じたのかもしれません。
【人との距離感を学ぶ時期】
人との距離感を学ぶ時期は、時期は人によって様々ですが必ず来ます。日常の人との関わりの中で、『このお友だちは今は関わって欲しいのだな』『別のお友だちは、今はそってしておいて欲しいのだな』など、相手の気持を、表情や雰囲気で感じ取っていく事は大切です。
【表情や雰囲気で察する習慣】
相手の気持ちを読み取るのは、大人でも難しいのですが、『三つ子の魂百まで』で、表情や雰囲気を読み取る習慣をつけていると、コミュニケーション能力はぐんとアップするはずです。
【大人のサポート】
お家の方が、相手の立場の解説をされると、それがお子さまの人生の知恵になるはずです。親子の語らいを大切にされ、素敵なひとときをお過ごし下さい。

Q.121 嫁が喜ぶ姑の支援
2023-11-20
Q.かわいい孫のためにどんなことをしたら、嫁は喜ぶでしょうか?
A.孫に愛情を注ぐことがなにより嬉しいことだと思います。具体的に祖父母様のどんなサポートが助かるか、娘夫婦、息子夫婦に聞いてみてはいかがでしょうか?
【孫に愛情を注ぐ】
お孫さんをだっこしたり、『大きくなったねえ』と目を細めて喜びを伝えるだけでも、愛は伝わると思います。お孫さんの幼稚園の行事参加も、可能ならご参加をお勧めします。自分の孫以外にも、小さな子ども達に声援を送られることもありますので、お孫さまにとって、分け隔てのない優しさの学びになると思います。
【資金面の援助】
誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントなどは、娘夫婦、息子夫婦に聞いてから、されていると思いますが、『幼稚園の入園金や制服代』『娘夫婦や息子夫婦が通わせたい、習い事の月謝』の資金援助をされている方もいる様子です。
【絵本や被服費】
若い夫婦が絵本や服をわが子に買ってあげたくても、経費の制約があって買えないこともあるかもしれません。娘夫婦、息子夫婦に要望を聞いてから、時々買ってあげるのも良いと思います。
【孫の送り迎え】
お嫁さんが忙しかったり、体調が悪かったりしたときに、お孫さんの幼稚園や習い事の送迎をされている方もいます。
【お裁縫が得意なら】
幼稚園によっては、布袋の用意をお願いしている園もあります。お裁縫が得意なおばあちゃまなら、幼稚園で指定された袋類を、お嫁さんに言われた生地で、縫って差し上げると喜ばれるかもしれません。

Q.120 ひらがなの読み
2023-11-20
Q.就学前にひらがなを読めるようにしたいのですが、うちの子は、全く関心がないのですが、どうしたら良いでしょうか?
A.ひらがなに、関心がないようなら、関心を持つきっかけ作りをさせてみてはいかがでしょうか?書く前に読む楽しみがあると、学習意欲に結びつくと思います。
【文字の塊による読み】
幼稚園では、お便り帳を返すときに、名前が見えるよう机に並べておいて、自分の名前が書いてある物を見つけて、通園リュックに仕舞っています。年少組に入園して半年くらい経つと、自分の名前や、お友だちの名前がわかる様子です。文字の塊でわかる様子です。
【物に名前を貼っておく】
冷蔵庫には『れいぞうこ』テレビには『てれび』と貼っておくと、塊で覚えてくれる可能性があります。五十音表を貼るのも役立つときがありますが、関心を持ってもらうまで、時間がかかるかもしれませんので、一緒にあいうえを唱えたりは必要かもしれません。
【カルタや積み木】
カルタで遊ぶ内に文字に関心を持つお子さまもいます。積み木に文字が書かれているものもあって、積み木の組み合わせで、ワードづくりに親しむこともできます。
【絵本に親しむ】
お家の方が読んでくれる絵本に親しむ内に、文字が読めるようになることもあります。図鑑で好きな恐竜や電車を見ることで、読めるようになることもあります。
【文字のワーク】
市販のワークは、お楽しみの部分もあり、飽きない工夫がされているものもありますから、お子さまの気質に合った物を選ぶのも良いと思います。

Q.119 叱り方のポイント
2023-10-31
Q.悪いことをやった子どもの叱り方のピントはありますか?
A.田浦幼稚園の『悪いこと』の定義は『自分がされたら嫌なこと』です。叱り方は、人間心では難しいので、仏教的価値観でお応えしますと、お子さまの生まれ持った輝きを尊重しつつも、言動を叱るのが大きなポイントだと思います。
【悪いこととは】
田浦幼稚園の『悪いこと』の定義は『自分がされたら嫌なこと』です。世界の色々な民族や様々な宗教で言われている、ゴールデンルールに基づいた考え方です。
【1:人格を尊重し、愛を伝えること】
人は誰もが、生まれ持った輝きがあります。その輝きを大切に思っていることは、叱るときであっても、必ず伝えることで、保護者さまの愛が伝わると思います。親の愛の力は大きいです。『やめておこうかな』と悪を押しとどめる力になることもあります。
【2:理性的に話し、知的正直さを育むこと】
大人のストレスのはけ口にしないことは大事です。感情のままに言うと、大人の気分を伺うようなお子さまになったり、自己肯定感がなかなか育まれない可能性があるからです。
大人が理性的に話すことで、何が悪かったのか、原因を見つけやすくなり、知的正直さが育まれます。
【3:言動を叱り、やり直しを容易にすること】
『あなたはいつもそうだから』とか『あなたって駄目ね』ではなく、『嘘をついた』等言ったことや、『お友だちをパンチした』等やったことの言動を叱る必要があると思います。人間性は素晴らしいと認めた上で、間違った言動を伝えると、やり直しがしやすくなります。
【4:間違えや失敗からの、立ち直り方を教えること】
人間は、失敗からしか学べないこともあります。完全正解や間違えないことをあまり求めすぎると、嘘やごまかしをする可能性があります。わたし達は神様仏様ではないので、間違いや失敗は誰でもあります。間違いや失敗の後の、立ち直り方を教えることが、肝要だと思います。
【5:イメージトレーニングによる予習をご一緒に】
もし、相手に悪いことをしたのなら、『ごめんなさい』をいつどこでするか、自分なりに考える必要があると思います。心からの謝り方の練習をしても良いと思います。そして、今後同じ場面に遭遇したら、次はどうするのか、お子さまの意見を聞きながら、一緒に考えると良いと思います。

Q.118 幼児期の習い事
2023-10-27
Q. 幼児期の習い事は、どんな物が良いでしょうか?
A.『1.お子さまの関心領域であること。2.親子共に無理なく通えるところであること。3.先生との相性が良いこと。4.毎日宿題をするのが苦痛でないタイプか、現場体験タイプかで習い事の種類を選ぶこと』等です。
【お子さまの関心領域であること】
『好きこそ物の上手なれ』ですので、習い事のスタートは、苦手の克服の為ではなく、好きな分野をお選びいただければと思います。
【目的のある習い事】
音楽のピアノやバイオリン等は、3歳くらいから始めると良いと言われています。7歳前なら、絶対音感が身につけやすいです。呼吸器の病気克服の為にクラシックバレーを始めて、バレリーナになった方がいます。体力作りのために、全身運動をする水泳を始める方もいます。
【親子共に無理なく通えるところであること】
少なくとも週1回は通うことになりますので、兄姉の学校からの帰宅時間や塾など等も考慮に入れる必要があります。遠方ですと親子共に体力気力が必要ですので、長く通える距離の所がよろしいと思います。
【先生との相性が良いこと】
先生との相性は大切なので、同じ会社のスポーツクラブやお教室であれば、いくつかの箇所を回って、先生で選ぶ方法もあります。但し、先生が別の箇所に移動になることもありますので、『習い事スタートとして』と考えた方が良いかもしれません。
【宿題のあるものないもの】
体操教室やお絵かき教室等は、宿題がありませんので、宿題を嫌がるタイプのお子さまは向いていると思います。音楽やお勉強関係は宿題がありますので、毎日の習慣でコツコツ頑張れるタイプのお子さまには、向いている可能性があります。
【習い事を続けるときの心構え】
慣れてくると、先生に口答えをしたり、立ち歩いたりする事があります。『先生は、何年もの努力の積み重ねと、教える側の準備をしていること』『親御様のお陰で通わせてもらっている』などを幼稚園で話し、先生や御両親の『子どもの為に』という願いを無駄にしないよう伝えることがあります。
【教えてもらう側の最低限のマナー】
先生はお友だちではないこと、教えてもらう側の最低限のマナーがあることを、折に触れ、伝えることは、人として生きていく上で、大切なことかなあと感じています。
