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園長の子育てブログ

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Q.142 幼児期に仏教が大切な理由

2024-08-06
Q.なぜ、幼児期に仏教が大切なのでしょうか?
A.人生の基盤に、仏様の存在があるかないかの違いは、人格形成に大きな影響を与えます。
 

〈1.人格形成の基盤の愛について〉

【仏様がいる田浦幼稚園】

日常生活では元気いっぱいの園児さん達ですが、いさかいはあっても、つかみ合いの喧嘩は少なく、穏やかな方が多いです。目に見えない尊い存在が、いつも慈愛の眼差しで見守って下さっていると思うと、お母さまに愛されているような、安心感があるのかもしれません。
 

【慈悲の意味】

仏様の別名は『慈しみ』と言われます。『慈しみ』は『愛してやまない心』だと言われます。つまり、雨の日も晴れの日も、昼も夜も、365日ひとときも休むことなく、ずっーとずっーと、太古の昔からわたし達を慈しみ続けてくださっているのが仏様なのです。
 

【仏様の慈しみシャワーの中での生活】

太古の昔から人類を見守り続けて下さっている仏様が、慈しみの眼差しで、現在進行形でいつも見守ってくださっている状態ですので、園内では、仏様の慈しみシャワーの中で過ごすことになります。仏像はただの置物ではなく、慈しみエネルギーの象徴です。
 

【愛され慈しまれている幸福感】

愛され慈しまれている幸福感があると、人に優しくしたくなります。愛されている幸せを感じると、世界が輝いて見えます。そんな幼少期を過ごした方は、将来きっと、人の役に立つ幸せでお仕事をすると思いますし、人の幸せの為のお手伝いをする人になると思います。
 

【感謝報恩】

多くの人から愛されていることを知ると、『幸せだなあ。ありがたいなあ。(感謝)』という気持から、お返し(報恩)がしたくなります。田浦幼稚園では、幸せのおすそ分けのことを『さわやかな愛』と言っています。愛さる側だったお子さまが、人を愛する側に成長します。
 

〈2.人格形成の基盤の努力について〉

【蓮の花の例え】

仏教的なお花というと、『蓮の花』を思い出す方は多いと思います。お釈迦様がこよなく愛したお花が睡蓮と言われます。泥沼から美しく咲く蓮の花のように、厳しいことつらいことがあっても、精進で自らを鍛えて、魂が美しく花開くことを仏様は願っていると言われます。
 

【仏様に向かって無限に自分を磨く】

仏教には、八正道(日々正しく生きるための方法)や六波羅蜜(普通の人が善い人生を送るための実践項目)等、精進(自らを律し、希望を持って無限に向上する努力の実践)のマインドがあります。
 

【田浦幼稚園での向上心】

田浦幼稚園では、早寝早起きの習慣作りや、お友達の素晴らしさを発見して、心からの拍手をプレゼントする等を行っています。愛されている幸福感があると、チャレンジの勇気が湧いてくる様子です。作務(さむ=心を磨くおそうじ)も年長組になると行っています
 

〈3.人格形成の基盤の社会性〉

【なぜお友だちと仲良くするのか】

人間関係を円滑にすることは、自分も周りも幸せになる方法です。その為には、自己中心的でなく『人の幸せが自分の幸せ』と思えるかが大切だと思います。『どの人にも光り輝くものが授かっている』としているのが仏教ですから、人の素晴らしさとおつきあいすれば、人間関係は調和します。
 

【日常の中での祝福の心】

兄弟姉妹や、自分の関心領域でお友達が成功したときに、嫉妬しないで、心から祝福することができるかどうかは、学校の道徳という知識を超えた、宗教的な祝福の領域になります。
どの人も神の子仏の子と思えばこそ、共に地球に生きる仲間として、尊重する気持が湧いてきます。
 

〈4.人格形成の基盤に必要な、見えない神仏の働き〉

【生老病死と向き合う仏教】

死は平等にどの人にもやってきますが、昨今は日常生活の中で、死が遠ざけられています。仏教には生老病死のそれぞれの苦しみの教えがあります。赤ちゃんは泣いて生まれてきます。老いる苦しみ、病気になる苦しみ、1人であの世に還る苦しみはどの人にもあります。
 

【この世の生き方であの世の行き先が決まる】

武士道はどのような死に方をするか、人生の終わりを想定した上で、どのように今日生きるか、一日一生を促す武士のマインドでした。この世の生き方で、あの世の行き先が決まるのが仏教です。極楽に生きたかったら、生きている時に善良に生きることが大切だと、お子さま達に伝えています。
 

【原因結果の法則を知ることで善い人生観が生まれる】

この世でずる賢く立ち回っても、あの世の閻魔様や仏様にお見逃しはございませんので、生きている間は、人の見てないところであっても、善い行いをしたほうが善いのです。原因結果の法則は、この世でなくあの世で完結するは、仏教画をみるとわかります。
 

【いじめ非行防止に必要な仏様の教え】

人間には弱いところがあって、大人が見てないと思うと、意地悪をしたり、盗みをしたり、嘘をついたりする事があります。自分の見えないところで、親しい大切な人に、自分の悪いところをじっと見られていると思ったら、悪いことはできないはずです。神仏が見ていると思えたら、いじめや非行は防止できるのではないかと思います。
 

【お天道様はみていますよ】

昔の人は、『お天道様はみてますよ。』と言いました。『神仏は、善いことも悪いことも全てみている』という視点は、物心がつく前から、培っていることは、人格形成の上で、とても大切だと思います。
田浦幼稚園
〒237-0075
神奈川県横須賀市田浦町5丁目51
TEL.046-861-0720
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