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Q.138 行きしぶりの対応
2024-05-17
Q.私の子どもは休みのたびに行きしぶりがあります。心配でたまりません。どうしたらよいでしょうか?
A.幼稚園の玄関やバス停で、親子の話し合いをするより、あっさり離れた方が、よいこともあります。そしてプラス思考で自己肯定感をじっくり育みましょう。
【人の目が気になるかもしれませんが…】
幼稚園の玄関や、バス停で泣かれると、先生や周りの人の目が気になりがちです。良いお母さんであろうとすると、疲れてしまいます。その為、人の目は脇に置いといて、その場でお子さまと、真正面から向き合って見てはいかがでしょうか?ママが向き合ってくれたとお子さまご自身が思うと、ママから離れるエネルギーになっている様子です。
【お金のかかる取引はしない方が良いと思います】
『帰りに○○を買ってあげるから、幼稚園に行きなさい。』等は、一度成功体験を身につけてしまうと、小中高生になって成長するたびに、ゲームやスマホ、お金など、交渉内容が増額される可能性があります。その為、物質的な取引はしない方が良いと思います。
【家族の愛情が伝わるお楽しみなら大丈夫です】
『お家に帰ってから、公園に遊びに行こう』とか、『お迎えに行ったときにハグしよう』とか、『元気に幼稚園に行ったことをパパにおはなしして、喜んでもらおう』など、家族の愛情が伝わるお楽しみといった、精神的喜びなら大丈夫だと思います。
【登園後の親子の以心伝心】
ママと幼児は、以心伝心で気持ちが伝わっています。幼稚園にいるわが子を心配していると、お子さま自身の気持の切り替えがなかなかできないこともあります。登園後は、お母さま自身が携帯電話の電源を切るように、お子さま以外のことに気持を向ける事も大切かと思います。
【何で幼稚園に行くのが嫌なの?】
『何で幼稚園に行くのが嫌なの?』と帰宅後に聞いてみるのは大切かもしれません。但し、ぐずるたびに聞くと、理由をなんとか考え、本当の理由でないことを言うこともありますので、毎回聞かなくてもよいのではないかと思います。ただ『お母さんと離れるのが寂しいだけ』かもしれません。
【幼稚園で嫌なことなかった?】
帰宅後、『幼稚園で嫌なことなかった?』とマイナス部分を毎回聞いていると、お子さまは、マイナスを言うとママの関心が自分に向けられると感じて、マイナスを探すようになります。人のマイナス部分を繰り返し見つけていると、周りは自分を害する存在として見えてきて、お子さまが体調不良を起こしたり、不安が増すなど、負のスパイラルに入ってしまうことがあります。
【いいところ探し】
反対に、お友達の素晴らしさや楽しかったことを、毎回話していると、プラスのスパイラルに入りますから、心身共に明るく元気に過ごしているお子さまが多いと感じています。
【心配と取り越し苦労】
お子さまを常に心配することが、親の愛だと思っていませんか?自分の不安を、とりあえず全部お子さまに言ってしまっても、ママの不安は満たされず、ママの心配は増大します。必要な心配と不必要な心配の仕分けを理性的にしてみましょう。不必要な心配を『取り越し苦労』と仏教的には言います。
【失敗からしか学べない知恵があります】
『お母さんが言ってくれなかった』と幼児期は言いがちです。何でも先回りして、教えておいてあげることが親の愛ではありません。幼児期に小さな失敗をさせておいてあげると、立ち直り方や創意工夫する力がついてきます。失敗からしか学べない知恵があることを知識としてご活用下さい。
【心配性のお子さまには自己肯定感を】
幼稚園で今日は新たに何をするのかわからなくて、泣くお子さまもいます。その場合は、『今日はこんな新しいことがある』と予告してあげましょう。一方で、お子さまの関心事を見つけて、伸ばし、自己肯定感をつけてあげると心配性が薄れてくると思います。
【自己肯定感の育みは時間が必要です】
自己肯定感の育みは、時間がかかります。親の努力だけでは難しい場合は、幼稚園やお稽古事の先生の力をご利用下さい。お子さまが生まれてきたときに、天から授かった素晴らしさが、輝くことを願っています。