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Q.128 ピアニカをしないのはなぜ?
2024-01-15
Q.田浦幼稚園では、ピアニカの学習がないようですがなぜですか?
A.ピアニカより、木琴や鉄琴の方が、鍵盤の習得が早いことがわかった為です。
【同時並行のピアニカ】
ピアニカは、『鍵盤を弾くこと』と『息を吐いたり息継ぎをすること』の両方が必要で、この同時並行が難しくて、ピアニカに対して苦手意識を感じているお子さまが、過去毎年いました。みんなで音を合わせる為に、『息継ぎを合わせる』のは、幼児期は難度が高いのかもしれません。
【鍵盤に集中できる木琴鉄琴】
新型コロナ感染拡大時期に、感染防止のため、ピアニカではなく、木琴や鉄琴に楽器を切り替えたところ、ピアニカの時より、鍵盤の習得が早い事がわかりました。木琴鉄琴は息を吐いたり、息継ぎをしたりがないので、鍵盤に集中できるからだと思います。
【1年生になった卒園児達】
新型コロナ感染拡大時期に、ピアニカではなく木琴鉄琴で鍵盤に触れたお子さまが、小学校に入ってピアニカをやった時に、支障がなかったか、卒園児保護者さま数名に聞いてみました。特に問題ないとのことでした。1年生になると、『弾くこと』と『ブレス』の同時並行ができる位に成長されているのだと思います。
【『音楽の読み書き』の『読み』】
田浦幼稚園で行われている音楽教育は、ヤマハ音楽プログラムの他に、五線譜に入る前のソルフェージュ(音楽の読み書き)を行っています。『音楽の読み書き』の『読み』が主な内容です。ソルフェージュは園長の専門のため、『リズム譜』を使って園長と年長組の担任が行っています。
【五線譜にはいる前の準備】
『リズム譜』を使って、曲(メロディーやリズム)の構成を頭に入れることで、演奏が容易になっています。小学校就学前に、鍵盤の習得の他に、五線譜に入る前の準備をしているので、小学校のピアニカに支障が出ていないのかもしれないと、感じています。
【音楽で音を楽しむ】
音楽は音を楽しむと書きます。どのお子さまにも、『音が苦』にならないよう、幼稚園時代には、音楽の楽しい思い出を作っていきたいと心から願っています。