No.9 読書の秋に
2025-09-29
本を読むのに、過ごしやすい涼しさになりました。絵本の読み聞かせのシーズンでもあります。
絵本の読み聞かせはなぜ良いのでしょうか?身近な人に読んでもらうライブ感で、お子さまは、大人の愛を感じるからであり、また、読書の習慣の基礎になるからだと私は思います。
自分の読書体験や子育てで、本のおかげで育てられたなあと感じる時があります。どの人にもあてはまるわけではありませんが、参考になれば幸いです。
私の幼稚園時代は、熱心に絵本を読んでもらったわけではありません。両親ともに働いて忙しかったので、母の妹やいとこ達に、グリムやアンデルセン、イソップなどの童話をたまに読んでもらっていた程度です。
自分で字が読めるようになった小学生の2年生頃から、本好きになりました。好きなだけ、読みたい本を次々に読ませてくれた両親のおかげだと、今更ですが感謝の気持ちが湧いてきています。
今は、電子書籍の時代に入っています。情報として読むのは電子書籍で十分かと思いますが、登場人物の心情や物事を深く考えたり、理論書の精読には、紙の本のほうが適しているように、感じています。
童話の読み聞かせをされている方もいらっしゃると思いますが、童話の中で登場人物の心情を感じるようになると、お友達との関係で、人の気持ちを察したり思いやったりする力につながると、園児さんを見ていて感じています。また、国語の読解力にも関係してくると、子育てから感じました。
話の内容が面白いと、最後まで読み切ってしまいたくなるので、その力が意思の力とつながっていると感じています。読書は、ストーリー展開と共に、頭の中でお絵かきを次々にしますので、イメージする力もつきます。
読書のイメージする力は、新しいものをつくる時のイメージ力と関係があるので、読書から育まれたイメージ力は、未来をつくる力につながると思います。創造力のある人とない人の違いは、やりがいや収入、幸福感と関係してくると思います。
電子書籍だけでは育まれるのが難しい、深く考える力や、最後までやり遂げる意思の力などの種まきを、今後も幼稚園で続けて生きたいと思っています。
以前、園舎の裏山に田浦幼稚園出身の絵本作家が住んでいました。現代は、ストーリーも絵も素敵な絵本が、次々に出版されています。ありがたいことだなあと思います。
学校の教科書は広範囲に及んでいますので、深く学ぶにはどうしても、本を読む努力が必要になります。子ども達が、人間としての幅を広げる、読書の習慣が身につくよう願っています。
この頃は、本を買う人が減少しているようですが、良書を今も作り支え続けてくださっている、作家さんや、出版業者さん、書店さんに、『一冊一冊の小さな幸せをありがとう』です。



