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園長の子育てブログ

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Q.58はさみが使えるようになる為に。

2022-10-19
Q.はさみが上手に使えないのですが、自分の手を切りそうになったり、思う通り切れなくて、かんしゃくを起こします。どうしたらよいでしょうか?
A.日常生活で、お子さま自身が、できるだけ手を動かすよう誘導していくと、手先の器用さや指の力は、ある程度ついてくるはずです。


 閉じているはさみを、親指と人差し指で開くのが大変そうな年少組のお子さまが多くなりました。現代はワンタッチで物事が作動することが多くなっている関係で、手先の器用さや指の力は、ご両親の子ども時代と比較すると、成長がゆっくりです。


転んだときに手が出るようにするためにも、カエルジャンプ、ハイハイ、カメさん運動等の運動を幼稚園では行っています。その他、粘土や泥団子作り、折紙などで、手先の器用さや指の力がつくようにしているところです。


お家でも、ブロックや積み木、瓶の蓋を開ける、荷物を持つ、タオルを絞る、アスレチックで遊ぶ、公園などで水道がひねる蛇口だったら、自分でひねらせてあげるなど、手を使う遊びや動作をとり入れていただくと、末端神経の刺激となり、脳細胞の活性化や情緒の発達等、はさみ以外の点でも成長を促すことになると思います。


はさみは、1回切りから始めましょう。 初めから連続切りは無理です。 次に、1回切りを何回もさせてあげましょう。チョキチョキが楽しくなるよう心掛けてみてください。
次に線を書いてあげて、直線切りをしてみてください。左手が上手に使えたら、左右別々の動きができるということになりますので、たくさんキラキラ拍手を贈りましょう。
次に、線なしで、等間隔に1回切りができるか見てください。できたら、バランス感覚育まれてきたのかもしれないし、おだやかな気持にその日はなっているかもしれません。キラキラ拍手ですね。
次に、波形の曲線を描き、切れるかどうかやってみてください。最後は、適度に間隔がある、線書きした渦巻きが切れるかどうかやってみてください。ここまでできれば、いろいろなものが、楽しみながら切れるはずです。新聞チラシの広告を切るのも、よい練習になると思います。

成長は坂道ではなく、階段を上るように成長します。踊り場がどうしても必要です。昨日直線切りができたからといって、今日直線切りができるわけではないことを、知ってください。お子さまは忘れるのも速いのです。成長はゆっくりです。でも積み重ねていく内に、長い目で見ると成長しています。花壇に種をまいて水をやって、双葉になり、つぼみになり、花が咲くように、はさみの使い方もゆっくりゆっくり育んでください。

お子さまの小さな成長を楽しんでいただければ、幸いです。

田浦幼稚園
〒237-0075
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TEL.046-861-0720
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