Q6.『怒る』と『叱る』の違い

2022-02-25

Q.『怒る』と『叱る』は同じですよね？

A.『怒る』と『叱る』は全く違います。

『怒る』は負の感情をぶつけること。怒鳴ることに近いです。

『叱る』は心が波立ってない状態で、教え諭すことです。

『怒る』と『叱る』は心の状態が全く違うのです。

　『怒る』とお子さまは、怒鳴り手の、言葉より感情を受け取るので、大きな声に驚いたり、相手に対する恐怖心を引き起こす可能性があります。これを繰り返すと、心を開いてくれない状態になりかねません。

　精神的に耳をふさぐ状態になるので、なぜ相手が怒っているのか理由を知ろうとするより、どうしたら怒鳴られなくなるのか自己防衛本能が働くだけなので、その後のコミュニケーションがとりにくくなります。

　その為、感情のlままに怒鳴ることは、あまりお勧めしません。

　『叱る』と、叱り手の穏やかな感情を受け取るので、お子さまは平静心で話の内容を理解しようとします。

　同じようなことが起きた時に、どのようにしたらよいのか、『失敗を成功に変える考え方』をとることもできるようになります。その為、怒ることより叱ることをお勧めします。

どうしたら、怒らずにすむのかは難しいのですが、参考までに申し上げるとすると、

まず１番目に、『本能のままに行動しない』と自分に誓うことが肝心です。

２番目に、深い腹式呼吸をすること。または言葉を出す前に、１～１０心の中で数えること。

３番目に、普段から理性が働くよう、頭脳訓練をしておくことです。簡単な計算を毎日するとか、語学の勉強をするとか、ためになるような本を日々読んでいると、瞬間湯沸かし器のように、カッとしなくなります。

子育ては親育てと言います。子育てで叱り方を身につけた方は、職場での部下の指導に役立つことに気づくはずです。是非チャレンジしてみてください。