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Q.155 無料配布絵本
2025-05-05
Q.田浦幼稚園は無料配布絵本はなぜ今も、毎月在園児向けにあるのでしょうか?
A.物事をじっくり調べたり考えたりして、人の意見に安易に流されずに、何が正しいか選択することができる人になるためには、読書の習慣は必須です。読書の習慣の種まきとして、毎月絵本の配布しています。意外に思われるかもしれませんが、本の読書は最後まで読みきる意志の力や熟考する力も育ちます。
【絵本で豊かな心に】
幼児期は情操が育つ時期ですので、絵本はお子さまの心を豊かに育てます。
物語であれば、登場人物の心情になって喜怒哀楽を感じたり、昔話であれば善因善果(良い種をまけば良い結果が出る)悪因悪果(悪い種をまけば悪い結果がでる)という原因結果の法則を知ることで、善いことをしようという気持ちになります。
伝記からは、人としての生き方を学び、自分の理想像が描きやすくなります。
【読書の種まきは絵本から】
読書のスタートは絵本です。昆虫や動物、乗り物に関心のあるお子さまであれば、図鑑が好きになると思います。好きこそものの上手慣れで、関心のある分野の絵本に熱中させてあげることで、本に親しむようになると思います。はじめは読み聞かせから始まりますが、何度も聞いているうちに、自分で絵本を見るようになり、次第に絵本を自分で読むようになります。絵本が好きなお子さまは、本を読むことにそれほど抵抗感はない様子です。
【読み聞かせで感動の共有を】
読み聞かせの効用として一般的に言われているのは、親子の絆づくりの方法の一つとされている点です。親子の愛着形成が十分されているお子さまは、自己肯定が強く、明るく前向きな人生を送ると言われます。愛着形成は身近にいる家族でなければ築けないそうです。幼稚園の先生や保育士では、愛着形成の家族の代わりを務めることができません。ママはいつも忙しいのですが、絵本の世界に入り込むことで、自分も童心に返り、感動の共有をお子さまとすることができる機会だと思います。
【読み聞かせで親子の絆を深める】
絵本の読み聞かせで、是非親子の絆を深めてください。幼児期にお子さまのちょっとした変化に気づき、対応が上手く行っていると、思春期になって、お子さまの悩みが多くなった時に、ご家族からの一言が、解決の糸口になったりします。お子さまが大きくなればなるほど、幼児期の親子の関わりの深まりが、有効化されていきます。絵本の読み聞かせを、親子の絆づくりのきっかけとして、お役立ていただきたいと思います。
【読み聞かせのきっかけとしての配布絵本】
田浦幼稚園では、60年以上前から、学年別の絵本の無料配布を、毎月(年間で12冊)続けています。保護者さまが、どんな本を読んだら良いのか、選び方がわからなかったり、忙しくて本を探す時間がない時の、お役に立てれば、ありがたいと思います。
【学年別絵本の意図】
つくし組(2歳児満3歳クラス)は、絵本に親しむきっかけになる生活の絵本です。
年少組は童話や昔話です。人として生きて上で大切な教訓を学んでくれることを願って、文系の絵本を選びました。
年中組は理系の絵本です。科学だけでなく、生物や自然の不思議などにも興味を持っていただけるよう願っています。
年長組は幅広い分野の小学校準備になるものを選びました。
【スマホと本の読書の違い】
読み聞かせによる親子の語らいの中で、お子さまはもちろん、保護者さまも童心に返り、豊かな心が、更に育まれることを願っています。
スマホの読書と本の読書の違いは、本の読書は熟考する力がつくと言われています。将来、絵本から読書の習慣がつき、長い文学作品も文献も読み切る意志の強さや、集中力、観察力、考える力、イマジネーションの力、善悪を峻別する判断力等が培われることを願っています。
